はじめに
近年、農業従事者の減少により農業の省力化の需要がますます高まっています。
そのような中、アスパラガスの新しい栽培方法として「高畝栽培」という手法が注目を浴びているのをご存じですか?
これは畝の高さを通常より高くすることで、、作業の負担を軽減し、生産性を向上させる栽培方法です。
本記事では、高畝栽培の概要と歴史をご紹介します!
高畝栽培のメリットや平畝栽培との違いを知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
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高畝栽培の概要
それでは、早速高畝栽培について学んでいきましょう!
高畝栽培は、通常の栽培方法である「平畝栽培」よりも畝を高くすることで、アスパラガスの根域を深く確保し、排水性や通気性を向上させる栽培方法のことです。高畝栽培を採用することで、収量や品質の向上につながるとされています。
また、通路幅を広く確保できるため、農業機械の導入がしやすくなり、人手不足の問題解決につながります。
枠板式高畝栽培の歴史
続いて、枠板式高畝栽培の歴史についてご紹介します!
① 高畝栽培のルーツ
枠板式高畝栽培の歴史は比較的新しく、2000年代始めの頃、香川県の農業試験場で関連研究がスタートしました。
アスパラガスの連作障害を回避するための改植技術の開発の過程で生まれた栽培方法です。
既存のアスパラガスが栽培されている畝の上に客土し、そこに新しい苗を植える事で、改植による生育不良が極めて少ない不耕起客土法(農地を耕さないで作物を栽培する作物の栽培方法の一つ)を、県オリジナル品種である「さぬきのめざめ」の特性に合わせていく過程で最適な方法として枠板式高畝栽培が確立していきました。
② 高畝栽培の発展
2010年代に入り、全国の農業試験場や農研機構が高畝栽培の効果を検証し始めました。
例えば、島根県では2017年に香川県への視察が行われ、2018年には試験栽培を開始しました。2020年には1.3haまで規模が拡大しています。
また、全国にも展開する事を目指し、農研機構がコンソーシアム(イノベ事業02019Cコンソーシアム)を起ち上げ、1道9県の農業試験場内で高畝試験圃場を新設し、品種、栽培管理、流通などの研究を進めています
まとめ
いかがだったでしょうか?
高畝栽培は、従来の平畝栽培と比べるとまだまだ歴史が浅いですが、作業の効率化や収量向上に大きく貢献する栽培方法です!
AI技術やスマート農業との組み合わせによって、今後さらに研究が進む可能性が高いです。
これからの農業において、高畝栽培は生産性向上と持続可能な農業の実現に役立つ方法として期待されています。
・これからアスパラガス農家になりたいと思っている方
・今の栽培方法に課題を抱えているアスパラガス農家の方
・ロボット導入を前提として農業への新規参入を考えている方
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