2025年11月26日、全国のアスパラガス生産者が一堂に会した「アスパラガスサミット2025」。
会場が熱気に包まれる中、このイベントをスポンサーとして力強く支援していただいたのがCore-Business株式会社様です。
近年、農業界で深刻化している「農作物の盗難」や、広大な農地管理に伴う「見回り労働の負担」。これらの課題に対し、同社は本業である「通信インフラ」の技術を駆使した、電源もインターネット環境も不要な完全独立型防犯カメラ『e-CAM(イーカム)』を提案しています。
なぜ今、通信インフラ企業が農業の「防犯」や「省力化」にこれほどまでに力を入れているのか。サミットでの手応えや、アスパラガス農家が抱える課題への具体的な解決策、そして将来の展望について、同社の担当者にじっくりとお話を伺いました。
サミットで見えた「課題」と「確信」
――まずは、今回アスパラガスサミットに参加された率直な感想をお聞かせください。ブースの様子はいかがでしたか?
Core-Business担当者さま(以下、Core):
当日は本当に多くの農家さんが来場されていて、会場全体の熱気には素晴らしいものがありました。ただ、我々のブース出展に関して正直に申し上げますと、必ずしもすべての来場者が足を止めてくださったわけではありません 。
「カメラなんて自分には関係ない」と素通りされる方もいらっしゃいましたし、出し方の工夫が足りなかったという反省点もあります 。
しかし、そうした状況だからこそ、非常に明確に見えてきた「傾向」がありました。
多くの人が行き交う中で、あえて足を止め、熱心にカタログを手に取り、具体的な質問をしてくださった方々がいたのです。それは主に、「大規模な農業法人様」や「単価の高い作物を作られている生産者様」でした 。
――「単価の高い作物」の生産者ほど、反応が良かったということでしょうか?
Core:
その通りです。そこには明確な経済合理性があると感じました。
例えば、ジャガイモやトウモロコシといった、広大な土地で大量に生産する露地野菜の場合、そのすべてをカバーするためにカメラを何台も導入するのは、コスト対効果が見合いにくいという現実があります。単価が比較的安い作物に対して、防犯コストをかけすぎることは経営判断として難しいでしょう。
一方で、今回集まられたアスパラガス農家さんの多くは、露地だけでなくハウス栽培も行われており、贈答用などの高付加価値な商品を生産されています。
昨今、シャインマスカットなどの高級果物が組織的に盗難されるニュースが世間を騒がせていますが 、手塩にかけて育てた高単価な作物が一夜にして盗まれるリスクは、農家さんにとってまさに死活問題です。
アスパラガスも同様に「明確に守るべき資産価値」が高い作物です。だからこそ、「なんとなくカメラをつける」のではなく、「盗難リスクから確実に資産を守りたい」という切実なニーズをお持ちの方々が、我々のブースに強い関心を寄せてくださったのだと確信しました。
サミットへの参加を通じて、我々の技術が真に貢献できるのは、こうした「高単価・高付加価値」な農業の現場なのだと再認識できたことは大きな収穫でした。
通信インフラ企業が挑む、農業課題の解決
――そもそも、御社のような通信インフラを主軸とする企業が、なぜ農業分野のカメラを手掛けているのですか?
Core:
我々の本業は、社会のインフラとなる通信回線の提供です。そこから派生して、ライフライン事業やWeb事業を展開していますが、カメラ事業の農業への参入のきっかけは、実は「牛」だったんです。
――牛、ですか?
Core:
はい。2018年頃より、通信技術を活用し、牛にカプセル型のセンサーを投与して体温や動きを計測することで、健康管理や発情・分娩のタイミングを予知するシステムを取り扱い始めました。
畜産農家さんにとって、分娩事故は大きな損失です。しかし、出産間近の牛につきっきりで監視するのは、労働環境として非常に過酷です。そこで、「分娩の様子をカメラで遠隔監視したい」というニーズが生まれました。
ところが、牛舎や放牧地といった場所には、家庭のようなコンセントもなければ、Wi-Fiのようなインターネット環境もありません。
そこで我々は、電源がなくても太陽光で稼働し、ネット回線がなくても携帯電話の電波(SIM)で映像を送信できるカメラの選定に着手しました。
この「電源・ネット不要で使える技術」は、その後、同じくインフラのない建設現場や資材置き場の監視用として非常に高く評価されました。建設業界の厳しい環境で耐久性と信頼性を磨き上げ、今、満を持して再び農業の現場、特に高付加価値な作物を育てる畑の監視に応用しようとしているのです。
ーーー 一般的な家庭用防犯カメラとは、根本的に仕組みが違うのですね。
Core:
最大の違いは、「通信(SIM)」と「電源(ソーラー)」がカメラ本体と一体化している点です。
通常、畑にカメラを設置しようとすると、母屋から電源ケーブルを引っ張ってきたり、Wi-Fiルーターを設置したりと、多額の工事費用がかかります。遠隔地の畑ならなおさら不可能です。
しかし『e-CAM』なら、太陽光で発電し、スマホと同じ回線を使って直接映像を飛ばすため、物理的な制約が一切ありません。支柱さえ立てれば、山の奥の畑でも、飛び地にあるハウスでも、今日からすぐに設置可能です。
通信インフラを本業とする我々だからこそ、単に「カメラという機械」を売るのではなく、「つながる通信環境」まで含めた安定稼働をワンストップで提供できるのが強みだと自負しています。


農家を救う5つのメリット
――具体的に、『e-CAM(イーカム)』を導入することで、アスパラガス農家にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
Core:
生産者の方々の声を聞きながら、我々が提供できる価値を整理すると、大きく分けて5つの解決策があります。
1. 電源・ネット工事が一切不要で、どこでも置ける
先ほど申し上げた通り、最大のメリットは「設置場所を選ばない」ことです。
ハウスに電源を引き込むには数十万円の工事費がかかることも珍しくありませんが、『e-CAM』ならその初期コストがゼロになります。また、設置自体も簡単で、専門業者を呼ばなくてもご自身で支柱に取り付けていただけます。
2. 作物だけでなく「トラクター」も守る
盗難の対象というと作物のイメージが強いですが、実は今、深刻なのが「農機具」の盗難です。
特に関東や北関東のエリアでは、数百万円もするトラクターや重機が持ち去られるという大胆な事件が多発しています。
作物の収穫時期はもちろんですが、作物が畑にないオフシーズンであっても、高価な資産を守る「24時間の番人」として機能します。
3. リアルタイムの「声かけ」で撃退する
防犯カメラというと「録画して、後で犯人を確認する」ものだと思われがちですが、それでは被害を防げません。我々のカメラには、現場の音を聞くだけでなく、スマホから現場へ「声を出す」機能があります。
実際に横浜の飲食店のお客様での事例ですが、泥棒が侵入した瞬間に動体検知でスマホに通知が届き、オーナー様がカメラ越しに「おい、何をしているんだ!」と声をかけました。犯人は驚いてその場から逃走し、被害を未然に防ぐことができました。
リアルタイムで異常を検知し、その場で威嚇できる「抑止力」こそが、『e-CAM』の魅力です。
4. 悪天候時の「見回り負担」を軽減し、精神的な安定を
これは実際に導入された農家さんからよくいただく声なのですが、「利益が出る・出ないといった数字の話以上に、『精神的な疲労の軽減』が一番嬉しい」とおっしゃいます。
例えば、台風が近づいている夜や、雪が降り積もる冬の朝。ハウスが倒壊していないか、雪の重みで潰れていないか、心配で何度も見に行きたくなるのが農家さんの心情です。しかし、悪天候の中での見回りは危険も伴います。
そんな時、布団の中からスマホで現地のライブ映像を確認できれば、「あ、大丈夫だ。壊れていない」と確認して、安心してもうひと眠りすることができます。
「行かなくて済む」という物理的な省力化はもちろん、常に現場とつながっているという安心感が、過酷な労働環境にある生産者のストレスを大きく減らすのです。
5. 現場スタッフへの遠隔指示ツールとして
防犯以外にも、日々の業務効率化に役立ちます。
広い圃場で、複数のスタッフや外国人技能実習生が働いている場合、指示を出すために広い畑を移動するだけで一苦労です。
カメラのマイク機能を使えば、映像を見ながら「その茶色のコンテナは動かさないで」「次は奥の畝をお願い」といった具体的な指示を遠隔で出せます。お互いに会話ができるので、トランシーバー代わりの業務連絡ツールとしても優秀です。


「安物買い」で失敗しないために
――ネット通販を探せば、もっと安価なソーラーカメラも見つかります。それらとの違いはどこにありますか?
Core:
確かに、Amazonなどで検索すれば数千円の中国製カメラも出てきます。しかし、業務で使う上で決定的な違いとなるのが、「サポート体制」と「稼働の安定性」です。
安価な海外製品の多くは「売り切り」です。買ってすぐに壊れても、問い合わせ先が不明だったり、対応してもらえなかったりすることが多々あります。
我々は日本企業として、電話、メール、LINE、Webフォームと4つの窓口を常設しており、契約期間中の故障については交換・修理を行うサポート体制を整えています。機械の操作に不慣れな高齢の農家さんであっても、安心して使い続けていただけるよう、手厚く伴走します。
また、ソーラーカメラの弱点である「天候」への対策も万全です。
安価なカメラは曇りや雨が続くとすぐにバッテリーが切れて止まってしまいますが、『e-CAM』は徹底的な省エネ設計がなされています。
通常時はバッテリー消費を極限まで抑える「スリープモード」で待機し、人が通った時(動体検知時)だけ瞬時に起動して録画します。この仕組みにより、フル稼働なら30時間で切れてしまうバッテリーでも、実質的には雨の日が続いても止まることなく、長期間監視を続けられるのです。
さらに、「夜間のみ稼働させる」「不在時のみ通知を送る」といった細かなスケジュール設定も可能で、無駄な消耗を防ぎます。
――導入コストが気になって躊躇する農家さんも多いと思います。
Core:
おっしゃる通り、コストは重要な問題です。そこで我々は、農家特有の事情に合わせた「必要な期間だけ使う」というレンタル形式も提案しています。
例えば、アスパラガスの収穫時期が2月から始まるなら、盗難リスクが高まる12月、1月、2月の「3ヶ月間だけ」契約して、シーズンが終わったら返却するという使い方が可能です。
高額なカメラを資産として購入してしまい、使わない時期のメンテナンスに悩むよりも、必要な時だけサービスとして利用する方が、結果的にコストも手間も大幅に抑えられます。これは「月額サービス」として提供している我々ならではの強みです。
――最後に、今後の展望があれば教えてください。
Core:
将来的には、個々の農家さんだけでなく、地域の農家さん同士で連携できるような仕組みを作っていきたいと考えています。
広い農地をカバーするには、どうしても複数台のカメラが必要になります。しかし、1人の農家さんがカメラを4台導入して、通信費も4倍払うというのは、コスト負担として現実的ではありません。
そこで構想しているのが、通信容量の「シェアプラン」です。
携帯電話の「家族割」や「データシェア」のように、例えば部会やご近所の農家グループで複数台を導入し、通信容量をみんなで分け合うことで、1台あたりのランニングコストを下げる仕組みです。
これなら、1人で抱え込むことなく、地域全体で監視の目を光らせることができます。
日本の農業は、担い手不足や高齢化など多くの課題に直面しています。
「自分ひとり」で守るのではなく、地域の仲間と協力して、賢く、安く、効率的に資産を守る。そんな新しい農業の防犯スタイルを、我々の通信技術でサポートしていきたいと強く願っています。
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